【医療事故】神奈川県立がんセンターで腸からチューブ20センチ飛び出し死亡した60代男性の名前は？

神奈川県立がんセンターで、食道がん手術を受けた男性が、腸から20センチのチューブが飛び出し死亡。医療の信頼性が問われ、再発防止策が必要です。

このたび、神奈川県立がんセンターにおいて、腸からチューブが飛び出した状態で60代男性が亡くなったという報道にショックを受けています。医療の信頼性が求められる中で、このような事態が起こることは許されません。患者の安全を第一に考え、再発防止に向けた対策が必要です。
食道がんの場合、手術後すぐに十分量を口から食べることができない方がいます。腸に穴をあけてチューブを腸の中にさしこみ、栄養剤を投与するための腸瘻チューブ（腸管栄養チューブ）を造設したのだと思われます。腸に穴をあけた部分は腹壁に縫合固定して密着させて、チューブは皮膚を貫いて体外に出しておきます。腸瘻チューブは比較的柔らかい素材でできており、経管栄養用チューブとして使用されています。病院によっては、常備していないで他のチューブを流用して使用することもあります。内視鏡やチューブはそれそのものが動いて腸管を突き破ることももちろんありますが、腸の脆弱な部分にチューブの先端が当たってしまって腸管に穴が開くこと（穿孔）があります。そうすると、体外→腸管内→穿孔部→腹腔内と栄養剤が流入したり、穿孔部から腸管内用液が腹腔内に漏出したりします。腹膜炎となり、術後の弱った体力では致命的となり得ます。

（出典 神奈川県立がんセンター　腸からチューブ20センチ飛び出し60代男性死亡 [567637504]）