【MHWilds】カプコンが「モンハンワイルズ」でTiDBを導入、500万人規模の負荷試験に耐える

カプコンが「モンハンワイルズ」でTiDBを導入。クロスプラットフォーム環境を実現し、新システムで500万人規模の負荷にも対応。

HR836になるまでの冒険は、どのような思い出やエピソードがあったのでしょうか？モンスターハンターの魅力は仲間との協力や、敵を討伐する達成感だと思います。どんぐりさんが感じたこのゲームの楽しさをぜひ教えてください！
カプコンは、モンスターを討伐するゲーム「モンスターハンター（モンハン）シリーズ」の最新作「モンスターハンターワイルズ」で、PingCAPが提供する分散型データベース「TiDB Cloud Dedicated（TiDB）」を導入した。主な目的はクロスプラットフォームにおける検索の負荷分散と、開発者の手間軽減だ。
モンスターハンターワイルズは、同シリーズで初となるクロスプラットフォームに対応したゲームだ。6カ月に及ぶ負荷試験を経て、2025年2月に発売された。クロスプラットフォームは、据え置き型ゲーム機の「PlayStation 5」や「Xbox Series X／S」、PC向けゲームプラットフォーム「Steam」という複数のプラットフォームをまたいで、ユーザー同士が協力できるゲーム環境である。カプコンはクロスプラットフォーム実現のため、プラットフォーマーのシステムだけに頼るのではなく、新たにカプコン独自のシステムを構築してゲーム環境を整備した。
さらに、これまでは同時接続するユーザーを小規模にグループ化し、グループ内でユーザー同士のマルチプレイを実現していた。仮のイメージとして100万人（大規模なグループ）の同時接続があっても、5万人ごと（小規模なグループ）に分けるようにしていた。これだと様々なユーザーと交流する機会を提供できない。新たなシステムはそういった制限を取り払い、世界中のユーザーがプラットフォームやグループなどの垣根なく遊べる環境を提供したという。

　その開発で課題として挙がったのが、データベースに対する大きな負荷である。特に「救難信号」と呼ばれる機能の対応だ。救難信号はユーザーがゲーム内で信号を発信し、一緒にモンスターを討伐する他のユーザーを検索する機能である。

　モンスターハンターシリーズにはこれまでも救難信号があった。しかし単一プラットフォーム向けの機能だった。クロスプラットフォームに対応するとプラットフォームに関係なくユーザーを検索することになり、データベースの負荷が大きくなった。

（出典 【MHWilds】モンスターハンターワイルズ　HR836【どんぐり🐜】【非本スレ】）